「嫌われる勇気」岸見一郎 古賀史健 著を読みました。今回は感想の前半です。
人は変われる。
誰しも幸福になることができる。
今のあなたが不幸なのは、自らの手で「不幸であることを」選んだから。
アドラー心理学とは、他者を変えるための心理学ではなく、自分が変わるための心理学だそうです。
行動面の目標
①自立すること
②社会と調和して暮らせること
この行動を支える心理面の目標
①わたしには能力がある、という意識
②人々はわたしの仲間である、と言う意識
これらの目標は「仕事のタスク」「交友のタスク」「愛のタスク」と言う3つの人生のタスクと向き合うことで達成できる。1人の個人が社会的な存在として生きていこうとする時、直面せざる得ない対人関係、それが人生のタスクである。
人生のタスクの中で、
親子関係のタスクが1番難しい。親子関係のタスクは「逃げてはならない」。
1番いけないのは「このまま」の状態で立ち止まること。
対人関係のカードは常に「私」が握っている。対人関係のゴールは「共同体感覚」。共同体感覚とは、他者を仲間だとみなし、そこに「自分の居場所がある」と感じられること。
人は怒りを捏造する。怒りとは出し入れ可能な「道具」。
非を認める事は「負け」じゃない。
「人は変われる」を前提に考えよう。
大切なのは、何が与えられているかではなく、与えられたものをどう使うかである。
人は常に「変わらない」という決心をしている。
あなたは、あなたのライフスタイルを自ら選んだ。つまり人は色々と不満はあったとしても「このままの私」でいることの方が楽であり、安心なのだ。幸福になるためには、「あなた」は「あなた」のまま、ただライフスタイルを選び直せばいい。
我々を苦しめる劣等感は「客観的な事実」ではなく「主観的な解釈」。
劣等感と劣等コンプレックスは別物。自慢する人は劣等感を感じている人。偽りの優越感に浸っている。健全な劣等感とは、他者との比較の中で生まれるのではなく「理想の自分」との比較から生まれる。
あなたは共同体の一部であって、中心ではない。
そもそも劣等感とは、縦の関係の中から生じてくる意識。まずは、他者との間に1つでもいいから、横の関係を築いていくこと、対等な関係を築くことができたら、それはライフスタイルの大転換である。
年長者とも意識の上で対等であること。そして主張すべきは堂々と主張することが大切。
【感想】
ついつい自分でなく他人を変えようとしてしまいます。自分で変わることが大変だから。でもやはり自分を変えることでしか前に進まない。
怒りも「目的」のために起こるのだと読んで納得しました。
親子関係のタスクが一番大変なのは、身に染みています。私の人生で一番大変だったのは母親との関係だったから。本当に「逃げてはいけない」ですね。対峙して、今はそのタスクがなくなり身軽になりました。
いろいろと考えさせられました。